第四回うろおぼ絵大会
さあみなさまお待ちかね第四回うろおぼ絵大会。別名画伯決定戦。
今回は若干ルールを変えての開催となりました。
■ルール
・設定されたお題を元に、各人が己の力の持てる限りを使ってお題に添って描く。
・参考資料一切なし。
・制限時間は一分。
・お題ごとにもっともキャラデザが狂ってたものは特別賞候補にノミネートされる。
・ノミネートされたものの中から審査員の独断と偏見でもっとも素晴らしい物を一つ選び、『キングオブ画伯賞』を授与する。
前回との変更点は、お題ごとでなく作品全体を通してキングオブ画伯を選ぶようになったことですね。
あと制限時間の短縮。一分間は地味にキツくて面白い。
■参加者
・ヨン様
・てる☆きゅん
・紅蓮
・kim38
・エス
以上の五名。
前回のグランドチャンピオンである紅蓮が三冠王となるのか、それとも……!?
今回はお題をツイッターで公募して決めました。たくさんのお題ありがとうございます。
全く知らないものも含まれていたため、メンバー全員が(一応)知っているもの、難しすぎないもの、などを基準にし、以下のお題を採用。
・「セミ」
・「モーツァルト」
・「ピポサル」
・「ジュゲム」
・「きかんしゃトーマス」
・「ラプラス」
・「ライチュウ」
・「ふなっしー」
それでは、第四回うろおぼ絵大会、お楽しみください。
〜お題〜
『セミ』
てる☆きゅん
紅蓮
kim38
ヨン様
エス
ヨン様のが一番それっぽい感じですね。
エスのは翅が重なっていたり右前足だけリアルに描いていたりでところどころ突っ込みたいですが、まあ許容範囲かな?
初回のお題は比較的平和だったこともあり、特別賞へのノミネートはなしです。
だがこれは悲劇の始まりに過ぎなかったのだ……。
〜お題〜
『モーツァルト』
このお題に関しては、最初に正解を提示しておきましょう。
これです!
これを踏まえた上で皆さんの回答をどうぞ。
エス
小泉純一郎。
kim38
シンプル・イズ・ベスト。険しい顔付きが音楽家としての苦悩を伺わせます。
紅蓮
白目なのかスネ夫が目を瞑った時みたいな表現なのか……。
ここまでみんな揃って不正解。間違ったイメージのまま統一見解がなされるのは一体何なのでしょう。
ヨン様
猿顔ではあるもののもっとも限りなく正解に近い。
てる☆きゅん
「えーっとー……襟が立っててー、髪がくしゃくしゃでー」
「お前それベートーベンだからな?」
てる画伯が描いたモーツァルトもといベートーベンがキングオブ画伯賞に無事ノミネートされました。
いや確かに一番印象に残る顔立ちではあるけどさ。
〜お題〜
『ピポサル』
ヨン様
きぐるみ型。
紅蓮
その口はなんなんだ。
kim38
カケルくんから逃げられそうもありません。
エス
絵描き歌で似たようなの見た覚えが……。
てる☆きゅん
実験施設から脱走した肉体を重サイバネに置換したロボサルたちが人類に対し牙を向く。
サルゲッチュはたしかそんな話だった気がします。しません。
近未来SFを予感させるハードなピポサルを描き切ったてる画伯が、またもキングオブ画伯賞にノミネート。
〜お題〜
『ジュゲム』
ヨン様
kim38
紅蓮
てる☆きゅん
エス
ゲームでよく見るのと、要所要所で苦しめられた記憶からか、全体的に
どれを見ても(一応)何を描いたか分かるので今回のノミネートはなし。
〜お題〜
『きかんしゃトーマス』
エス
晴れやかな顔が出庫したての爽やかな朝を感じさせますね。
紅蓮
彼は不満だった。ただ決められたレールを決められた通りに走るだけの人生に。
鬱屈した気分を代弁するかのように、空は今にも降り出しそうな黒々とした雲に覆われていた。
kim38
こけた頬と微妙に焦点のあっていないギラギラした目がワタミの例の広告を彷彿とさせます。たまには休みましょう。
ヨン様
「トーマス」なので外国人顔なのも納得ですね? そもそも人外だけどな!
てる☆きゅん
アンパンマンじゃねえか!
トーマス描くのにどうして煙突も車輪もつけないんだよ!
まさかのてる画伯が三本ノミネート。前回、前々回とギングオブ画伯に輝いた紅蓮画伯にも頑張ってもらいたいところです。 え? 他の人? いやだなあ、勝てるわけないじゃないですか。
〜お題〜
『ラプラス』
kim38
ラプラスといえばやはりなみのり。力強く前を見据えるつり目が頼もしさを感じさせます。
ヨン様
こちらはプレシオサウルスのような体型と女性的な優しい目が特徴。
エス
ぬいぐるみのようなころんとしたラプラス。乱獲され数を減らしたにも関わらず人が好きという心優しいポケモンです。
紅蓮
ん、んん……? ちょっと雲行きが怪しくなってきたぞ?
てる☆きゅん
失せろ中国産。
ナガクビガメか何かか。
てる画伯の描いた中国産ナガクビガメがノミネートされました。
今回てる画伯の独擅場ですね。圧倒的ではないかてるきゅんは。
〜お題〜
『ライチュウ』
エス
しっぽがアースのようになっているのが特徴。体色も濃くなります。しかし電気袋を描き忘れている。
ヨン様
ピカチュウよりも足が大きくなり、覚える技も肉弾戦よりに変化するのが見て取れますね。
kim38
最近流行りのフェアリータイプかな?
てる☆きゅん
そうそう、『ポケットモンスターSPECIAL』のピカはこういう体型、ってライチュウを描け。
紅蓮
だからライチュウを描けと言っている。
しっぽがピカチュウなのに頭が猫とはこれ如何に。これが本当のニャンちゅうってやかましいわ!
紅蓮画伯がなぜか前回のお題であるニャンちゅうでノミネートされてしまいました。
〜お題〜
『ふなっしー』
kim38
すっごい殴りたくなるような顔を落書きされた股下の長いぬりかべ。
ヨン様
あっなんかまともなゆるキャラっぽい! 浄化されてる!
てる☆きゅん
本日のゾンビ枠。
エス
(下半身が)ゆるキャラ。
紅蓮
!?
プラナリアじみたどこを見ているのか分からない視線の不気味さが、くねくねとかの都市伝説に出てくるお化けとかSCP-173(無題2004)とかに近い恐怖を感じます。
いや怖い本気で怖い。
圧倒的存在感により紅蓮のふなっしーがノミネート。目を離したら襲ってきそう。
さて、今回ノミネートされた作品はこちら。
「モーツァルト」:てる画伯
「ピポサル」:てる画伯
「きかんしゃトーマス」てる画伯
「ラプラス」てる画伯
「ライチュウ」紅蓮画伯
「ふなっしー」紅蓮画伯
蓋を開けてみれば見事に紅蓮てる兄弟が総ナメということになりましたが、今回はてる画伯の活躍が目覚ましい。
前回までの覇者である紅蓮画伯を抑え、六つのノミネート作品のうち実に四つがてる画伯によるものでした。
これは紅蓮画伯が衰えたということではなく、てる画伯が前回や前々回の雪辱をバネに努力を重ねてきた結果と言えるでしょう。
しかし、どんなに数をノミネートされてもキングオブ画伯に選ばれるのはただの一人、一作品のみ!
それでは結果発表に参りましょう!
今回のキングオブ画伯賞は、この作品!
紅蓮画伯の「ふなっしー」でしたー!!
いやあ流石は紅蓮画伯です。常にマークされ周囲の画伯から対策を取られていた今大会においてさえ、その実力を遺憾なく発揮してくれました。
最終選考においててる画伯の「きかんしゃトーマス」と大接戦を繰り広げ、選考委員会の中でも紛糾しましたが、選考委員の他に教育委員長なども務める池綿範寒氏の
「てる画伯のものはアンパンマンと分かるだけいい(脚注:アンパンマンではない)が、紅蓮画伯のものは一見しただけでは何を表現した生き物なのか理解できず、芸術性を感じる」
という発言が決め手となり、紅蓮画伯に軍配が上がる形となりました。
しかしトータルで見ればてる画伯が圧倒していたのもまた事実。レギュレーションが違えば優勝していたのは間違いなく彼だったことでしょう。
こうして第四回うろおぼ絵大会は、画伯と選考委員会の皆さんの精神に多大な被害を出しながら、大盛況のうちに幕を閉じました。
次回の開催は未定ですが、画伯ある限りその灯火が消えることはないでしょう。
また会える日を楽しみにしています。それではまた!